弊社もこの手の車はあまり得意では無いですが、システム的にはどの車も似ていますので、やれない事は無いだろうと挑戦させて頂く機会を頂きましたので、チャレンジさせていただく事となりました。
ご入庫の経緯は、業者様になりますが、車検を受ける時にパーキングブレーキのテストで落ちてしまったらしく、違う工場でやってからおかしくなってしまったとの事ですが、ついでにステアリング周りのカチカチ音を見てほしいとのご依頼になります。
まずはステアリング周りから異音がしますね〜。恐らくリレー音のようです。
コンピューターでスキャンをしてみるとどうやら、コミュニケーションが他のユニットと取れていないようです。ウィンカースイッチもエンジンスタート/ストップボタン以外は何も反応がありません。もうすこし分解して掘り下げて見てみましょう。
まずステアリングコントロールユニットを外して、基盤を取り出せるように分解をしていきます。
基盤を取り出せたら、各部の接続が確実にできているか?短絡はないか?などをチェックしましたが、異常が無いので内部故障と断定致しました。
早速部品の方へ見積もり依頼をかけると、約8万円との返事が返ってきました。
お客様へご説明をさせて頂くとOKを頂きましたので、さぁ〜発注するかと発注依頼をかけると電話がかかって来ました。
こちらの商品はディーラー専売品になりますので、販売ができません。
さっき何も言ってなかったじゃん‥。
と愚痴りましたが解決しないので、信用できる海外から純正部品を購入する事にしました。
購入してから何と一週間もかからずに到着して、早速取り付け開始です。
新品が海外から到着致しましたので、一応データとして何が悪かったのか、部品の適合やパーツナンバーの確認はできているけど、ちゃんと自分の目で確認も行なっていきます。
こちらのユニットが他のユニットとコミュニケーションが取れていないので、ステアリングのボタンを押しても何も反応がありません。
なのでエンジンはかかるけど、ウィンカーのスイッチが押せないので曲がれないって事になってしまいます。
今回の458はステアリングにエンジン回転数を表すインジケーターが無いので、オンラインコーディングは必要ありません。事前に日本のディーラーに確認をすると、ディーラーにてセットアップが必要しか教えてくれませんでしたが、実際には必要ありませんでした。
話はそれましたが、組み換えたユニットを逆の手順で戻してステアリングの修理は終了です。
458では右後ろにアクチュエーターが備わっています。ワイヤーの点検もしなくてはなりませんので、バンパーを取り外していきます。取り外すとアクチュエーターとワイヤーがアクセスできるようになりますので、点検を行なっていきます。
コンピューターでスキャンするとどうやらキャリブレーションが行われていないようです。
キャリブレーションを実施すると途中でエラーが起きます。
アクチュエーターの点検はブラシを含めて全て良好でしたので、コントロールユニットを分解するとユニットに接触不良を発見。リペアを行いました。
こちらがリペアを行ったアクチュエーターになります。
信号を受け取ったアクチュエーターが左右のブレーキキャリパーへと繋がったワイヤーをこのアクチュエーターが引っ張ってパーキングブレーキを作動させる仕組みです。
今回はコントロールユニットのリペアとワイヤー調整、ワイヤーメンテナンス、パーキングブレーキ調整を行なって修理完了となりました。
再度コンピューターを繋いで同じエラーコードが出ているか、ちゃんと動作はするかの点検を行います。今回はブレーキのテストで車検を落とされてしまったとの事ですので、テスターを完備した工場にてブレーキのパワーもチェックして無事に全ての修理が完了となりました。
パーキングブレーキの故障とステアリングコントロールユニットの修理が完了して、心に余裕ができた私は美しいボディラインを眺めてうっとりしていました。
やはりフェラーリはラインが芸術的でエンジンまでも芸術的なデザインです。
この車以降はターボが装着され、スーパーカーにもダウンサイジングの時代かと少し寂しいですね。
サウンドはやはりNAの方が僕は好きです。
このようにフェラーリの故障のご依頼も可能です。
お気軽にご相談ください。
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